初級から上級終了まで、全巻の体験談と結果
全教材。初級の前半が行方不明・・:
私のは古いので、今はデザインが違いますね
せっかく全部終えたのに、引越しのときに初級の前半部分が行方不明になってしまいました・・・。中途半端な写真になって残念・・・。
しかし、全巻勉強しました。
私は古いタイプを受講していたので、今とデザインやパッケージが違いますね(1巻~16巻は改めて入手し、「各巻の内容」の各ページに写真を掲載しました)。
さて、スピードラーニングを全巻体験して強く思うのは
- こんなに簡単に学習できる英語教材は無かった
- 知らなかった生きた英会話表現に出会える
- スピードラーニングだけで、ペラペラと話せるようにはならない
というところです。
とにかく簡単に英語が学べる
本当に簡単です。
英語の次に日本語が出てくるので、辞書やテキストで確認する必要がありません。
また、意味のわからない英語を聞いていても学習効果は期待できません。スピードラーニングなら文節ごとに日本語訳が流れてくれるので、意味がわからないということが無いんです。
ほとんど手ぶらで英語学習ができます。
それまではテキスト・電子辞書・音声・鉛筆・ノートと5つをフルに使って勉強してきたので、この手軽さは驚きでした。
ただ、音楽のように聞き流すだけというのではもったいないです。
効果的な使い方について、詳しくは勉強方法のページで解説します。
生きた英会話表現に出会える
私は、TOEIC840点取得しているので、英語は勉強したほうです。それでも初級、中級レベルの巻を聞いて「へぇー、こんな表現があるんだ」という発見が結構ありました。
文語と口語は違う、というのは日本語でも同じこと。一般的なテキストに出てくるのは、文章を書くための文語体なので、会話で使う独特の口語表現にはあまり出会えません。
スピードラーニングに出てきた表現をそのまま外国人との会話で使ったら、すごくスムーズに会話が進んだりしておもしろかったですよ(^^)
長文読解、英作文だけで学んだ英語を会話に使おうとすると、長ったらしく回りくどい表現になりがちです。
スピードラーニングは会話主体でつくられた教材なので、端的な、英会話らしい表現を学ぶことができます。
例えば、
同僚に仕事のことを聞かれたとき、「私にはまだ終わっていない仕事が多いので、今とても忙しい」と応える、これを英文にすると
I'm very busy now because I have a lot of work that is not finished yet. でしょうか?
間違いではありませんが、
I still have many things to do.
とするほうが自然ですし、簡潔です。
日本語をそのまま英語にすると、不自然で変に長いですよね?文語だけで学ぶとこうなりがちです。
スピードラーニングにはとても簡潔で英語らしい表現が収められており、すごく参考になりました。
(英会話初心者~中級者向けの英語表現だけで会話を作っているので、ちょっとくどい表現になってしまっているところもありますが、それは仕方ないでしょう。)
そして、この自然な英語がリスニングにも大切。
初めて聞く英文を聞き取るのは結構難しいものです。会話独特の自然な英語表現にスピードラーニングで慣れておけば、実際の英会話の聞き取りでも非常に力になります。
余談ですが、外国の人との会話にスピードラーニングの表現をそのまま使ったら、私が結構話せる人だと勘違いされて、すごい勢いで話されて、「いやいや、ちょっと待って。もう少しわかりやすく話して」
なんてことになりました。それだけ自然だったんでしょけど、英会話全部をCDほど自然に話せるわけじゃないんで(^^;)。
どんなシーンでもペラペラと英語が出てくる・・・とまではいかない
スピードラーニングで勉強すれば英語がポンポンと口から出てくる、と期待する方もいるでしょうが、簡単に英語が出てくる場面は限られます。
ポンポンと簡単に出てくる言葉もありますが、どんな状況でも話せるとまではいきません。
口から出てくる言葉とは、
- それまでに学んだことがある言葉・文章
- 今まで聞いた言葉を組み替えて、自分で作った文章
です。
子供や学習初心者が話す言葉は、基本的には「それまでに学んだことがあるもの」です。
スピードラーニングで学んだ単語や表現は、そのまま会話で使えます。私も外国人相手に体験しています。その点では、口から英語が出てくると言えるでしょう。
しかし、スピードラーニングを全て終えても、さすがに日常英会話の全てを学ぶことはできませんから、ペラペラとまではいきませんよね。
次に自分で作る文章ですが、今まで学んだ言葉を組み替えてオリジナルの文章を作るには、文章を組み立てる訓練が必要です。これは聞いているだけでは身につけることはできません。
英作文・対人での英会話をくり返さないと英文を組み立てる、とっさに英語で応えるという力は身につきません。
スピードラーニングで英語はペラペラ・・・と期待していた方は、がっかりかもしれませんが、私はインプットのための良い教材だったと実感しています。
それは、基本的な英語表現を身に付けるのに、これほど手軽な教材は無かったからです。
スピードラーニングでリスニング力や英語の基礎知識を身に付けたら、次はぜひ実践的な英会話に進んでください。
実践的な英会話を身に着けたいと思っている方は、16巻(旧初級)を終えたあたりからは英会話教室、時間が無い方はネットでできる英会話レッスンを受講するのをお勧めします。
スピードラーニング受講者は全員、毎月の電話による英会話レッスンを無料で受けられますので、これも絶対活用しましょう。使わないのはもったいないです。
英語を話すというのはアウトプットです。
教本だけ読んでも車の運転は上達しないのと同じで、アウトプットの能力を高めるにはアウトプットの練習をつむしかありません。
しかし、どんなに能力を高めてもアウトプットできるものは、インプットされたものだけです。
スピードラーニングは、インプットのための効率的な教材だと考えましょう。
スピードラーニングの4年分の結果
さてどれくらい変わったかと言われると・・・開始から4年近くとかなり経つので、開始前との差をはっきりと自覚するのは難しいですが、半年前の教材を振り返って聞いてみるとものすごく簡単に聞こえます。
以前に学んだところだからというのもあるのですが、そのときは聞き取りが難しかった単語や聞き間違えていた文節が、今度ははっきり聞き取れるので、リスニング力の強化は間違いなくできました。
あと、英会話でそのまま使える表現が学べました。
自分で使うということもありますし、相手が使う会話表現を学べるという面もあります。
特に32巻まで(初級・中級)は、空港・ホテルといった公共的な場面で日常的に使われる表現が多く出てくるので、このようなところで使われる会話表現を学べたのは役立ちました。
33巻以降(旧上級)は思想や感情表現が多くて、利用場面がかなり限られると思います。
ただ、その中でも37巻~39巻は感情や考えを伝えてディスカッションを行うので、ここはとてもお勧めです。
40巻以降は小説なので、英語で映画を見たい、小説を楽しみたいという人以外、不要ですね。
スピードラーニングは、全巻を通して会話主体の教材です。
英文テキストの多読だけでは会話表現は学びづらいので、会話教材として非常によかったですね。
逆に、長文読解の読解力やリーディングスピードの向上には向かないです。
口語主体なので読み物で使う文語とは異なりますし、会話なので文章自体が短めの傾向にあります。
スピードラーニングでリスニング力および、英語の基礎力は高めることができます。しかし、長文読解力を鍛えるにはこれだけでは足りません。
会話よりも英語の本を読む力・翻訳力を伸ばしたい、という人は、スピードラーニングだけでなく、別のテキストにも取り組みましょう。